ひさしぶりに高速バスに乗った。
音楽を聴きながら濃度の薄い夢をたくさんみて、気を抜いたら叫んでしまいそうになり、ちょっとだけあわてて自分を自制する、のを繰り返した。(たちのわるい寝ぼけかた)
きょうのわたしは柴田聡子さんのはなしがしたい。
初めて聴いた曲はどれだったか。覚えていないけど、いつのまにかだいぶすきになっていて、おとといはじめてライブを見にいった。
画面で見る彼女とほんものの彼女はぜんぜんかわらなくて、大きな口で、眉毛をハの字にして、あのたからかでやさしいけどあますぎない彼女の声で、彼女にしかかけない彼女のうたを目の前で歌うもんだから、一曲目からぼろぼろ泣いた。
一曲目は「結婚しました」という曲だったんですけど、とてもたのしくてどこかとぼけているかんじもするのにいろんな核心をついてくるというか、まあ、聴いてください。
https://youtu.be/JbUsCeA-css
歌詞
https://sp.uta-net.com/song/264282/
「閉じこもってしまう部屋は無い方がいいと思う」
「だますよりはだまされる方が まだいい まだいい まだいいよ」
ぜんぶすきなんだけど、
「離されない手をただ離さないように」
というさいごの歌詞がめちゃんこすき。ふつうの手ではなく、離されない手 なんだよな。結婚しましたというタイトルの曲の歌詞だ〜〜ってなる。ダブルアンコールの一番最後にも歌ってくれて、そのときもやはり泣いた。
家とかでひとりで聴いているときは泣いたことなかったんだけど、いつのまにかじぶんのなかでだいじなうたになっていたんだなあと、涙をながしながらびっくりしたのでした。あーいい曲だなあ。ほんとにいい曲だよ。
生で聴いて、声が音源そのものでびっくりもした。すばらしい安定感だった。みためはすごく親しみのある姿だけど(すごく美人なんだけど全然飾らない。というかジャージだった)プロのミュージシャンなんだなあと、当たり前のことをおもった。
もうちょっとこう、なにをしでかすかわからないというか、(良い意味で)あたまのおかしなかんじのひとなのかと思っていたんですが、満員のお客さんを見渡して、すごくうれしい…とちいさな声でつぶやいていて、なんか、イイなあ〜とおもいました。
一曲歌うごとに、低めの声で「せんきゅ〜」というのもすごくよかった。
わたしのなかのよどみが、あのライブハウスでしゅるしゅると空気になって蒸発した気がする。ありがとう、しばさとさん。なんとかいきていかれます。また会いに行きたいな〜。
ちょうど顔の部分がまぶしくなっちゃった…
ねこみ