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上澄みで話す:不死身でいてくれ

 

ゴールデンカムイのネタバレを含みます。

 

 

杉元佐一の話をします。

 

杉元佐一はゴールデンカムイの主人公です。

戦争で死んでいった親友、の、奥さんの目の病を治すために北海道で金塊を探しています。(そこにはいろんな想いがあるんだけどそこは読んでください。す、すぎもと………)

ヒグマに襲われそうになったところを助けてくれたアイヌの少女アシリパさんと共に泥沼金塊探しの旅(というか死闘)に出ます。

 

杉元佐一はめちゃくちゃ不死身です。銃で頭打たれても死にませんでした。なにしたらしぬんだよ。

アシリパさんは人をころすことをよしとしない、でもどうしたって死に物狂いの闘いなのでそういう場面はくる。そういうところは杉元が負っている。完全に相棒なんです。

アシリパさんが窮地で毒矢を人に向けようとしたとき、杉元が後ろから現れるんです。「おい相棒、それは俺の仕事だろ?」ってサ…… 。かっこよ………そして相手のはらわたをひきずりだし(比喩ではない)首に巻き付け最終的に窓から突き落とす杉元… やばすぎる

 

杉元だってべつにころしたくてころしているわけではない、ころされるくらいならやってやる、絶対生きてやる、そういう気概。

「必要ならば鬼になる覚悟だ そのかわり… 俺がくたばる時は安らかに死なせて貰おうなんてつもりは毛頭ない」だそうです。はあ~~

 

「誰から生まれたかよりもどう生きるかだろうがッ」という杉元のひとこともだいすきです。それはほんとうにそう…。杉元の生きざま、アシリパさんの生きざま。過去に執着する者への叱咤……

 

杉元はいつでもとんでもなくまっすぐ生きていて、めちゃくちゃ強いし精神力がやばいけど、戦争でのトラウマややりきれない悲しい過去を抱えている。ちゃんと弱いところもある。干し柿を食べたら戦争に行く前の杉元に戻れるのかな、っていうアシリパさんのセリフで杉元が泣いてしまうところ、胸が痛い。

 

 

杉元佐一は顔がいいです。(顔がいいです。)素直でおひとよしでノリがよい。ひとまわりくらい年下であろうアシリパさんのことをさん付けで呼ぶところがすきすぎる。お互いがお互いを尊敬しているし、そこには愛があります。愛だと言葉が強すぎるかもしれませんが、いや、愛でしょう。愛だといっていいんじゃないか。いろんなものをとびこえてのりこえて、互いを尊重し合っているふたりの清々しい関係性がほんとうに良いんです。

 

「もし俺が死んだらアシリパさんだけは俺を忘れないでいてくれるかい?」

わりと序盤で出てきたこのセリフ。これが壮大なフラグなんじゃないかとひやひやしています。

最後の最後にアシリパさんをかばってしんだりとかまじで絶対にしないでほしいです。宜しく頼みます…頼むで…さいごまで不死身でよろしく…!!!

 

 

ゴールデンカムイ、屈強な男どもがわんさかでてくるし、顔の皮剥がれたり人の皮集めたり足が変な方向に折れ曲がったりいろいろもげたりもげたもんをたべたり付けたり(?)ほんとうにアワワな描写多い、あと下ネタも多い。宝庫。でもねー、なんかほんとうめちゃくちゃおもしろいんですよ。。。

センスが凄まじくて何回も声出してわらいました。食事のときのアシリパさんの変顔がすきすぎる。アシリパさんが森でなにかしら(大体動物の💩)を見つけたときの「おい杉元!みてみろ」って言うセリフもすき。いつだって杉元にとりあえず見せたいんだね……かわいいね。

 

杉元は金塊関係なくアシリパさんがすべてを知るのを最後まで見届けることを誓っているし、アシリパさんは杉元となら地獄にだって堕ちる覚悟がある。このふたり〜〜〜あーーー。はやく色々がおわってふたりで干し柿をたべてくれよな…。。

 

 

すきなものごとを語ろうとするといつもそう。全然まとまらない。どうしたらいいんだ…。とりあえずみんな読んでください。ヒンナヒンナ。

 

 

おわり